今日の為替市場ポイント:欧州連合のバズーカ砲VS米S&Pの格下げ警告
昨日6日のドル・円相場は、東京市場では、77円68銭から77円85銭で推移。
欧米市場では、77円64銭から77円84銭で推移し、77円73銭で引けた。ドル・円は、攻防の分岐点である一目均衡表の「雲」が12月5日から15日まで77円44銭に収斂しており、77円50-60銭にはドル買いオーダー(覆面介入か?)、割り込むと77円40銭にストップ・ロスが控えている。欧米のソブリン・リスク、中東の地政学的リスク回避の円買いによるドル売り仕掛けに警戒することになる。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、ユーロ圏15カ国の長期ソブリン格付けと欧州金融安定基金(EFSF)の「トリプルA」長期格付けを「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定、ドイツ、オランダや、欧州金融安定基金(EFSF)を最大1段階、フランス、イタリアなどを最大2段階引き下げる可能性、と警告した。欧州金融安定基金(EFSF)債の「トリプルA」格付けは、ドイツやフランスなどの「トリプルA」格付けにより保証されており、ドイツやフランスが「トリプルA」格付けを失った場合、欧州金融安定基金(EFSF)債も「トリプルA」格付けを失うことになる。8-9日に開催される欧州連合首脳会議では、欧州債務危機に対する金融支援に、「欧州金融安定基金(EFSF)」に加えて「欧州安定メカニズム(ESM)」を前倒しする「バズーカ砲」が導入される可能性が示唆されている。また、ドラギ欧州中銀総裁は、欧州中央銀行(ECB)が「最後の貸し手」として無制限のユーロ圏国債の購入に踏み切る条件として「財政協定(fiscal compact)」を挙げているが、欧州連合首脳会議で厳格な財政健全化策が合意されるのではないかとの期待感が高まっている。なお、ユーロ圏ソブリン・リスクの最悪のシナリオは、欧州連合首脳会議で「バズーカ砲」が打ち出されなかった場合となる。
本日7日のドル・円は、77円50-60銭のドル買いオーダーで下げ渋る展開が予想される。